あなたに会えたあの日から

生まれる前のやくそくが、今、現実になる

オイシイネ

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こんばんは。nicosaです。

 

 

辻仁成さんの『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』(マガジンハウス 2022.6)という本を読んでいます。パリが好きなのと、「新しい家族のカタチ」という言葉が使われているのと、シングルファーザーの日々のできごとが書かれていたので、迷わず手に取りました。

 

本の表紙を開けると、そこには、

 

"幸せというものは、欲ばらない時にすっとやってきて寄り添う優しい光のようなものじゃないか"

 

そう書かれていました。

 

 

それを読んで、「うん、幸せって、きっと、そんな感じ」と、素直にそう思えました。

欲張って手に入れた幸せは、

そのときはとてもインパクトのある

強烈な喜びを与えますが、

 

後から思うと

それは自分よがりの幸せで、

どこか歪で刺々しいものです

 

 

この頃のわたしは、仕事も日常も

なんとなく幸せ

そんな感じ

 

その幸せには

押し寄せてくるような強さはないけれど、

その幸せは、

ふんわりと

優しい

振り向けば

そこにある

穏やかで静かな

月の光のような

そういうたぐいの

そういうものです。

 

 

 

日常に

じんわりと

一つ一つていねいに

ゆっくりと

織り込まれていくような。

 

 

 

 

 

 

 

そんなわたしには

この頃、とても好きな言葉があります

 

 

 

今まで、あんまり

意識して使わなかったかもしれない

 

 

社交辞令的で、無意味な

言葉だったかもしれない

 

 

無色で無味で

とりわけ好きな言葉ではなかった気がする

 

 

 

その言葉は「アリガトウ」

「オイシイネ」

 

 

 

アリガトウ

オイシイネ

ソウ、ヨカッタ

コチラコソ、アリガトウ

 

 

ほら、

とてもいい響き

 

 

この本の中にも、やっぱり見つけました

「おいしい?」

「うん。おいしい」

 

「ありがとう」

 

この言葉のある場所には、

幸せが溢れている

 

そんなふうに、思いながら

わたしはその本を閉じました

 

 

アリガトウ

オイシイネ

 

ウン、オイシイネ

 

 

 

(ココニイル ワタシダカラコソ ミエタコト シアワセハ サガスモノ デハ ナクテ ソコニ アルモノ ソレニ キヅイタトキ ヒカリカガヤクモノ

 

 

nicosa